【稽古場ブログ12月21日】告白できる幸せ

【稽古場ブログ12月21日】告白できる幸せ

はじめまして。

福田瑞穂(ふくたみずほ)と申します。
「ふくだ」ではなく「ふくた」です。男です。
注意事項の多い名前ですが、どうぞよろしく。

ながらび出演は今回がお初ですが、実はこれまでの4回の公演全てで当日の手伝いをしておりまして、過去の公演を観ていただいているお客さんとは、一度は受付などでお会いしてるんじゃないかなーと思います。

親近感湧きましたか?

さてと、、まぁ~、何にせよ楽しいですね、稽古。
いや、しんどいんですよ? 休日返上で毎週末ストレスフルなことやってんですから。

それでも、土日の稽古は週で一番幸せなんです。

なんででしょうね?

今回はそこんところを、せっかくブログを書く(人生初)当番だし、ミズホなりに考えてみました。

結論から言いますと、

【告白】

ということです。

 

「皆さんは告白はしたことありますか?」
したことのある方はわかるでしょう。

告白ってのはとてつもなくストレスフルなもんです。
でもいざしてみると、結果の良し悪しに関わらず、妙な快さがあるもんです。

開放感とも達成感とも言えるような、自分で自分を大笑いできるような、そんな快さです。

 

演技やその稽古にも、愛や罪の告白と同じではなくても、似たところがあると思うんですよ。

例えば、ながらびの稽古は週末だから、出演者はみんな次の稽古までにそれぞれ自分なりにベストだと思う台本解釈や演技プランを立ててくるんですね。

それを稽古で披露する。

言い換えれば、「これが今の私の実力です」と演出や他の出演者の前で告白するわけです。

で、こてんこてんにダメ出しされる。

悔しさもあるけど、そこにはやっぱり清々しい快さがあるんです。

そして、その台本解釈や演技プランというものには、演者の気質や性格、好き嫌いやコンプレックス、それまでの人生などの影響が意図せずとも強く現れます。

だから演技の披露というのは、演者としての実力だけでなく、それら全ての個人的、内的な告白でもあるんです。

 

ちょうど今日の稽古での話ですが、私の台詞にミズホ的にはどうしても皮肉にとれる台詞があったので、皮肉たっぷりなニュアンスで演ってみたところ、「いや、そんな皮肉を込めて書いてない」とのダメ出し。
ミズホがいかにへそ曲がり野郎なのかが露呈したわけです。

反対に、ダメ出しだって告白です。

ながらびは出演者同士が相談しあうことに開放的なので、演出家だけでなく出演者同士でもダメ出しします。
その時は相手の気持ちや、相手からの自分の印象などを気にしつつも、「こうしたほうが作品が良くなるはず」だと信じて本心をぶつけ合うわけですね。

お芝居作りは作家、演出家、出演者や裏方の告白の積み重ねだと思います。
いや、お芝居に限らず、真摯に創られたものは総て、作者の魂の告白だと信じてます。

 

とまあこういうわけでして、ミズホにとっての『稽古の楽しさ、演技の楽しさ』とは、

【自分の内にあるものを告白できる幸せ】です。

ちょいとアツくなっちゃいましたが、次回公演を観てくださる皆さんに私の告白が届くよう、千秋楽まで真摯に挑みます。
ミズホでした~。

・・・ところで、今日は初の兵庫公演組だけでの分練というニュースもあったんですが、、、まあ、いいや。

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