昨日は初の試みである「ながらびカフェ公演プロジェクト」
ご来場頂き、誠にありがとうございました!
両ステージ完全に満席!!!
今回は演出上お客さんの中に演者が混じっていたのですが、そんな「仕込み」席にも相席しないと入らない程の超満席!
ミニ公演という形でしたが、もはや立派な公演でした。笑
その為何名かはお断りする結果になってしまい、とても残念ではありましたが、、、
大変申し訳ございませんでした。
さてさて、
せっかくなので裏話的な事を少し綴っていこうかと。
こういう裏側は言わないのが美学かもしれませんが、
それを楽しんで頂ける人がいるのであれば構わず言っちゃいます。笑
●”お気軽”な作品について
今回のテーマは「気軽に芝居を」でした。
このテーマは「お客さん」がフラッと、低い敷居でお芝居を見れるというもの。
その為「価格」「作品の長さ」「わかりやすさ」「会場の立地」にこだわりました。
特に作品の「わかりやすさ」と「作品の長さ」がなかなかに難しく、
「飽きないような展開はさせたい。」
「でも展開しすぎると複雑になる。」
という矛盾する2点。
もう少し時間があれば丁寧に見せれるものが、
コンパクトにしないといけないと途端に目まぐるしいものになってしまう。
しかし展開がなく、単純におもしろくないってなると、一番ダメ。
この丁度いいバランスを探るのに、頭を抱えました。
そんな時に助けられたのが、やっぱり「キャラクター」を使った笑いです。
新喜劇のように、出てくるだけで笑いが生まれるのって、本当に大きいです。
今回も個性まみれの演者達に助けられました!!笑
●死角問題
圧倒的に最も悩んだのは、なんと言っても【死角問題】です。
この会場、ど真ん中にドーンと柱があるんです。
その死角の回避する為に当初は縦長に会場を使うしかないなぁと、半分を使わない予定でした。
お店の方に相談しても、「この柱があるからこのエリアは死角ですね~」って感じだったし。
※赤エリアは使えないと思ってた
しかしこれだとできる演出にものすごく制限があるのと、単純にスペースが勿体ない。
でも死角があるんじゃどうしようもないなーと悶々としてました。
と、ここで閃き。
以下のようにAとBのエリアを分けて、キッチン前のエリアはそれぞれ別の角度から見る。
という発想!!
※青が客席。黄色が演技で主に使いたいエリア
「え?普通やん」とか
「それしかないやん」って思うかもしれませんが、
これ思いついた時は「こ、これや!!」って一人で呟いてまうほどの発見でした。笑
柱の右側か、左側どちらかやなーという固定概念から、「挟む」という。
今となってはこの方法以外考えれません。
勝手に「ベジ畑革命」と呼んでます。笑
(お店の名前がベジ畑カフェ小町だからね。)
しかしその革命があったとしても、やはりどうしても死角は生まれるもの。
劇場と違い段差があるわけではないし、お客さんがどう入るかで、読めない点は多々ありましたが、
演者たちが、「常に動き回る」「できるだけ座ったり低い姿勢を保つ」等の細かい配慮をしてくれました。
素晴らしい!!
あとは諸々至らない点は、愛嬌で乗り切ろうと。笑
笑顔が最強の武器です。笑
●もう一つの”お気軽”に
またテーマである「気軽に芝居を」のもう一つの意味ですが、
それは「作り手」にとってです。
まず何より大きいのが「舞台セット」「音響」「照明」がほぼほぼいらないという事。
これね、まじでビックリするくらい大きいです。
本来であれば専門家を呼んで、相当な時間をかけてプランを練り込み、
約2日間掛けて舞台作りをします。
その為の準備も、お金も、人手も相当です。
もう一回言いましょう、相当です。
一方今回は、音響はお店のスピーカーに繋いで、約2分。
照明と舞台セットは特に準備なし。
やばくないですか!????
ちなみに照明は、普通にパチパチするやつを、両手を使って「せーの」で消したり付けたりしました。笑
もちろんそれ相応のクオリティにはなります。
その分お客様を楽しませる為の工夫は絶対的に必要です。
それが“こだわりのお食事付き”という料理人とコラボする事で、セットで素敵なイベントになったんだなと。
アンケートを見ると、カレー単体でもとても好評でした!
よしくんに本当に感謝です。
ちなみに彼も「ながら」で活動する人。
100人に聞いたら100人が知ってる超大手会社員です。笑
そんな会社で働く傍らで、カレーの美味しさと素晴らしさを広める彼と一緒にできたのはとても大きいです。
純粋に応援していきたい!
もちろん今後もガッツリ仕込んでの大がかりな舞台も僕達はやっていきます。
そうじゃないとできない事、やりたい事は沢山あります。
しかし、今回のようなライトなコンテンツもすごく重要だと思っています。
終わった後はもちろん相変わらずゼーハーゼーハー言っていますが、
お芝居をするって事が通常に比べて「お気軽に」だった事には間違いない。
今回の成功は本当に大きい気がしてます。
ちなみにわざわざ説明するのも野暮かもしれませんが、「お気軽に」というのは決してお芝居を舐めてるとかでは一切ないです。
高級料理のようなものもあれば、B級グルメの美味しさもあって、食べ物には色んな需要がある。
お芝居も同様に、観る側も作る側も「お気軽」というのは需要があると確信しています。
それがこのプロジェクトのコンセプト。
今後もやっていきます!
(次は7月くらい…かなと!)
●出演者について
ちなみに今回は過去出演者の10名で構成しており、
その10人のうち、たしか8人はがうちの劇団がお芝居初挑戦だったはず。
なので僕は、演者の成長をダイレクトに感じてるわけなんですが、
いやぁ、成長っぷりに感動です。
僕は今回出演はせず、初めて裏方に徹してました。
今から僕相当恥ずかして痛くてダサい事書くんですが、
正直少し前まで「自分がいないとやばい」って心のどっかで感じていたと思うんです。
あ、引かないでください。汗
「こいつどのレベルで言ってるねん」みたいなの、
わかりますが少しだけ耐えて下さい。汗
というのも、やっぱり立ち上げ当初である約2年前は素人ばかりの集団だったので、
ほんの少しだけお芝居を経験した事がある自分が、内側から引っ張る!みたい感覚がありました。
お芝居ってやっぱり生ものなので、どうしても台本通り、準備した通りにいかない事がほとんど。
そんな時に「立て直し」をする臨機応変さというのは、舞台未経験者に求めるのは厳しい。
しかし今回構成を考えてる最中に、
「あれ、これ俺がいなくてもいけるかも」
とふと思ったんです。
「なんとかなるだろう」
この感情が生まれたのは、みんなに任せれると思ったわけであり、実際その直感は間違っていなかったと思います。
またこれまでの公演に比べ、セリフを覚えるのが鬼早かった。笑
ていうか台本が完本したのは一週間前。苦笑
そんな無茶苦茶なスケジューリングで対応するみんなは、もはや立派な「役者」だなと。
大前提で他の劇団さんに比べ、僕も含め至らない所や未熟な所がある事は間違いないのですが、
立ち上げて2年足らずで、ここまで成長できたのはなんだか嬉しいもんです。
さて!
思いのほかかなりの長文になってしまいましたがこの辺で結びたいと思います。
次はいよいよ本公演です!
皆様の観て頂くのは6月なので少し先ですが、実は今週末から始動します。
あ、次は僕も出ますよ~。笑
念願のHEP HALLでの公演。
過去最大の出演者数と、最大規模になります!!
情報公開は少しずつしていきますので、お楽しみに。
最後に!
お手伝いとして駆けつけてくれて、鬼のように頼ってしまった
いとっち、はいじ、りょーちゃん、徳さん。
また準備等の多大なサポートをしれた
キャサリン、奈々さん
ベジ畑カフェ小町の担当で、とっても親切にしてくれた
松浦さん
本当に本当に感謝!!
スペシャルサンクスです。
皆様のおかげで無事成功しました!
森永健太郎